以前は医師増加による医療費増加を懸念し医師増加が抑えられる傾向にありました。しかし、たらい回しにより妊婦が死亡してしまうなどの痛ましい事件が起こり、社会的にも医師不足の問題が危惧され、国としても対策に乗り出すことになりました。
09年のデータでは私立医系大で249人もの定員数増加があり、医学部の門戸は大きく広がってきています。ただ、大幅な定員数増加をもってしても増え続ける医学部受験者にとっては十分な数とは言えない、というのが現状です。
定員数増加を安易に楽観視するようなことはせず、しっかりとした志望校選定と学力向上に努めるべきかと思います。
2000年度の一般入試志望者数は約4万5千人でした。それが09年度には7万1千人を上回るという状況になっています。先述したように、医学部の定員数は大幅な増加を果たしました。
しかし、それ以上に志望者数が増えてきているという状況にあり、定員数増加を手放しで喜べる状態ではないという流れになっています。医学部の志望者は厳しい状態であるという認識を持ちながらも受験をするという人がほとんどです。受験者数の増加だけではなく、受験者層の多様化も医学部入試突破を困難にしている大きな要因だと考えられます。
試験方式によって倍率の差は見られますが、好条件といわれる指定校推薦でさえも実質倍率が約3倍になる大学があるなど、どの試験方式でも狭き門であることに変わりはないかと思います。大学ごとによって状況はめまぐるしく変化しているため、アンテナを張って情報に敏感な状態にしておくことが大切です。